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【Naam Shabana】

【Naam Shabana】

監督:シヴァム・ナーイル Shivam Nair

出演:タープスィー・パンヌー、マノージュ・バージパーイー、アクシャイ・クマール、アヌパム・ケール、プリトヴィラージ・スクマーラン

トレイラー

トーリー

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ムンバイに母娘で暮らす大学生のシャバーナー・カーン(タープスィー・パンヌー)は一見すると普通の大学生だが、周りの誰にも心を開かなかった。大学で同級のジャイ(ターヘル・シャッビール・ミターイーワーラー)はそんなシャバーナーに熱心にアプローチする。ある日、シャバーナーはジャイに過去の秘密を打ち明け、心を開くようになった。だがある夜、2人は街の不良たちに絡まれ、ジャイは命を落としてしまう。

ジャイの死を悲しむシャバーナーに、インドの情報機関のランヴィール・シン(マノージュ・バージパーイー)から電話が入る。ランヴィールはシャバーナーに、情報機関で働くことを条件に、ジャイを殺した者たちへの復讐を支援することを申し出た。シャバーナーは申し出を受け、ジャイの復讐を果たす。そして、情報機関のエージェントになるための厳しい訓練が始まった。

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アクシャイ・クマール主演の【Baby】(2015)はぐいぐいと観客を引っ張る作品を作ることで知られるニーラジ・パーンデー監督の国際スパイ・アクションでしたが、アクシャイ以外の登場人物は作品の一部分にしか登場しないという面白い構成の作品でもありました。【Naam Shabana】は、【Baby】の紅一点、女性情報局員シャバーナーを主人公にしたスピンオフ作品です。

シャバーナー役は【Baby】でもシャバーナー役だったタープスィー・パンヌー。現在ヒンディー映画でも売れっ子のタープスィーですが、そのきっかけとなったのは登場時間はわずかながらも印象が強かった【Baby】での役です。共演でシャバーナーが所属することになる情報局の特殊作戦チームのボス役にマノージュ・バージパーイー。マノージュは【Baby】に出演していません。悪役にマラヤーラム映画のプリトヴィラージ。ヒンディー映画では【Aiyaa】(2012)や【Aurangzeb】(2013)に出演しています。このほか、アクシャイ・クマールやアヌパム・ケールほか、【Baby】の出演者が多数出演しています。

人に言えない暗い過去を持った女性がさらに恋人を理不尽な形で失ったところに、情報局からの誘いがかかります。厳しい訓練を受けたシャバーナーが初陣としてかなり困難な任務に投入されるまでが描かれます。【Baby】のスピンオフとしてではなく独立した作品として観ても、【Naam Shabana】はひとりの女性情報局員の誕生秘話として十分に楽しめます。タープスィー・パンヌーも熱演。最初から最後まで笑わない超シリアスな役で、アクションもばっちりこなしています。

しかし、本作はやはりスピンオフ作品として観たほうが何倍も楽しめます。特に【Baby】の出演者が多数登場するところに注目です。アクシャイやアヌパムはもちろん、「あの人まで!」という人も登場します。タープスィー=シャバーナーだけが出演するのであれば、作品としては成立しても、スピンオフ作品としてはつまらないものになった可能性もあります。しかし、【Baby】出演者を多く出演させることで、【Baby】の世界は実在し(もちろん仮想で)、【Naam Shabana】はその世界の別のエピソードであるように見えてきます。つまり、本作はスピンオフのお手本のような作品です。

本格派のアクション・スリラーとしてしっかり観るのもよし、スピンオフ作品としての遊びの部分に目を向けるのもよし、いろいろと楽しめる作品です。

音楽

【Baby】と同じく、音楽はさほど重視されていません。申し訳程度。

「Zinda」

「Rozana」

「Zubi Zubi」

ディスコ・ソングながら、タープスィーは普段着で、踊りません。

タープスィー・パンヌー  シャバーナー・カーン役

素顔は明るくかわいらしいタープスィーですが、【Pink】(2016)、【Running Shaadi】(2017)(ツンデレ)、【Gazi Attack】(2017)(難民役)といったシリアスな役が続きます。そのギャップがいいのでしょうか。今年はとにかく出演作が多く、今ボリウッドで最も働いている女優といった印象です。

マノージュ・バージパーイー  ランヴィール・シン役

相変わらず上手いです。シャバーナーをリクルートする情報部の上官の役ですが、あまりのハマリぶりに【Baby】にも出演していたんじゃないかと思ってしまうほどでした(出演していません)。

アクシャイ・クマール  アジャイ・シン・ラージプート役

今回結構驚いたのがスピンオフである本作の本編【Baby】の主人公役のアクシャイ・クマールが意外と多く出演していたこと。業界トップクラスのギャラのアクシャイなのでふつうならこんなに出せません。本作のプロデューサーが、アクシャイ出演で【Special 26】(2013)、【Baby】の監督をし、今度は【Toilet; Ek Prem Katha】のプロデュースをするなどアクシャイと仲が良いニーラジ・パーンデーだからでしょう。

マラヤーラム映画スターのプリトヴィラージが悪役で出演。【Baby】からアクシャイ、アヌパムのほか、ムラーリー・シャルマー、アクシャイの妻役だったマドゥリマー・トゥリーが出演しています。

【Naam Shabana】

【Baby】でタープスィーに注目した人、珍しい「スピンオフ作品」を観てみたい人、アクシャイの「空気が読めない」妻役マドゥリマーがどんな風に登場するか見たい人、おすすめです。